【図解あり】不動産業界で働くためのパソコンスキルは?

不動産業界で働くためのパソコンスキルは?

不動産業界で働くためにはどのくらいのパソコンスキルが必要なのか疑問に思う人も多いでしょう。基本的なパソコンスキルがあれば問題ないと言われても、どこまでが基本的なのか分かりづらい場合があります。本記事では、不動産業界で働くための具体的なパソコンスキルの内容と、スキルの重要性について解説します。


時代はインターネット社会に移り変わり、これまで手作業で行ってきた作業もパソコンで行うことが増えてきました。不動産業界も例外ではなく、日々の業務でパソコン作業は欠かせないものとなっています。

不動産業界の求人情報の中には条件として、「基本的なパソコンスキル」と書かれている場合があります。応募者側としては「それってどのくらいのレベルだろう?」と疑問に感じる人もいるでしょう。

特にパソコン操作が苦手な人にとっては応募をためらう原因にもなるかもしれません。
しかし実は不動産業界で求められるパソコンスキルはそこまで高いわけではありません。

今回は、不動産業界で働くためのパソコンスキルについて詳しくまとめました。
マイクロソフトオフィス(Word・Excel・PowerPoint)がどのレベルで操作できれば問題ないのかも具体的に紹介していますので、不動産業界へのチャレンジを考えている人は参考にしてください。

 

不動産業界で働くための基本的なパソコンスキルを5つ紹介

不動産業界で働くための基本的なパソコンスキルを5つ紹介

不動産業界の応募条件では「基本的なパソコンスキル」と書いてある場合があります。
基本的と言われても明確に示されていないこともあるため、応募しても大丈夫だろうかと不安を抱くかもしれません。

実際、不動産の仕事はパソコン操作が必要不可欠なため、不動産業界で働くためにはある程度のスキルが必要です。
物件情報の管理にはもちろんパソコンを使用しますし、社内向け・社外向け資料を作成することもあります。

ですが、現代ではどの業種でもパソコンの基本的スキルを求められることが多いので、スキルは身につけておいて損はないでしょう。
まずは基本的なパソコンスキルとはどの程度のものなのか紹介します。


1. メールの作成


異業種からの転職の場合、ビジネスメールの作成方法が分からないという場合もあるかもしれません。
ですが、ビジネスメールの書き方や正しい返信の仕方、CC・BCCの意味など不動産業界で働くために理解しておくべき事項はたくさんあります。
例えば、不動産営業のお仕事では、お客様とメールのやり取りをして物件の紹介を行ったり、内覧の日程調整などをしたりすることがあるため、基本的なメール作成力は必要です。

2. ファイルの管理

 

テキストデータや画像データの作成や管理に加え、データの圧縮や解凍方法なども知っておいた方が良いでしょう。
パソコン内の適切な場所に適切な名前のフォルダを作り、データを管理することはどの仕事においても大切です。
面倒だからと全てのデータをデスクトップなどの一カ所に保存していると、ファイルが見つけづらく情報セキュリティの面でも良くありません。
テキストや画像など種類で分けたうえで、必要に応じてフォルダを作り、まとめる習慣が必要です。

3. マイクロソフトオフィスの操作


不動産業界で働くための基本的なパソコンスキルの中には、Microsoft Office(マイクロソフトオフィス)の操作も含まれます。
マイクロソフトオフィスは、仕事をするうえで便利なソフトウェアがまとめられたマイクロソフトが開発したパッケージ製品のことですが、基本的なパソコンスキルとして一般的に使われているソフトは以下の3つが挙げられます。

●Word(ワード)
●Excel(エクセル)
●PowerPoint(パワーポイント)

近年では、小中高生の内から学校の授業でパソコンスキルを身につけることが多いため、マイクロソフトオフィスに全く触れたことがないという人は少ないかもしれません。
上記3つのソフトをどの程度使いこなせれば不動産業界で働くことができるのかについては、後ほど詳しく説明します。

4. インターネットでの検索能力


パソコンの基本的なスキルは、インターネットで検索すれば分かることがほとんどです。
例えばビジネス文書の書き方やオフィスの操作方法などは、検索機能を使うことで解決できるでしょう。

分からないことがあったら自分で調べる癖をつけておくことも不動産業界で働くうえで重要です。
独自の不動産システムの使い方が分からない場合は周りに聞く必要がありますが、それ以外の分からないことについてはインターネットを活用しましょう。

5. セキュリティに関する知識

 

パソコンスキルと聞くと、データの作成や操作に関することをイメージしますが、情報やデータを適切に取り扱うスキルも必要です。
情報化社会の現代において、個人情報の取り扱いや情報漏えいには細心の注意を払う必要があります。
不動産会社によっては、SNSを活用して情報発信をしているところもありますので、情報セキュリティに対する意識やリテラシーを持つことは大切でしょう。

不動産業界で必要なマイクロソフトオフィスの具体的なスキル

不動産業界で必要なマイクロソフトオフィスの具体的なスキル

先ほど、基本的なパソコンスキルとしてマイクロソフトオフィスを操作するスキルが必要であると述べましたが、具体的にどの程度のレベルが求められるのでしょうか。
不動産業界で必要なWord・Excel・PowerPointスキルの目安について紹介します。
 


Wordスキル

 

Wordの基本的なスキルには以下のようなものがあります。

●文字入力
●書式設定
●画像挿入
●表作成
●図形作成
●印刷設定

不動産業界の場合、資料作成の際にWordで写真や地図の画像データを貼り付けることがあります。
文書が作成できるだけでなく、表・画像・図形も扱えるとなお良いでしょう。

また、お客様宛に文書を送るときは、差し込み印刷機能を使う場合もあります。
差し込み印刷とは、Wordで作成した文書とExcelの顧客リストを使用して、会社名や氏名、住所など一部だけが異なる文書を複数作るときなどに便利な機能です。

Excelスキル

 

ExcelはWordよりも少し複雑な操作を必要とします。以下は不動産業界で求められる主なExcelスキルです。

●関数が扱える
●グラフの作成
●ピボットテーブルの作成

「関数」と聞くと突然難しそうに感じてしまう人もいるかもしれませんが、不動産業界で働くために必要な関数は一般的によく使われる簡単なものが多いです。
例えば、数値の合計を算出するSUM関数、数値の平均を算出するAVERAGE関数、データやリストを突合させるときに使うVLOOKUP関数などです。

また膨大な量のデータを集計し、見やすく正確性のある資料を作成するためにはグラフやピボットテーブルを活用することもあります。
Excelの上級者になると、VBAと呼ばれる拡張機能を用いてプログラムを組んでマクロを活用する人もいますが、不動産業界ではここまでのスキルは求められません。

PowerPointスキル

 

お客様への提案資料や広告・チラシの作成などにPowerPointが使われることがあります。
以下はPowerPointでできると望ましいスキルです。

●文字入力
●画像の挿入

PowerPointはプレゼンテーション用のソフトですが、不動産の仕事では主に広告や間取り図作成に使われるでしょう。
そのため、アニメーションの操作などは不要なのでPowerPointに関しては比較的簡単に扱うことができます。

しかし、デザイン性が重視されますので見栄えを良くし、デザインを整えるスキルは必要です。

新しいことを取り入れることができる柔軟性が大切

新しいことを取り入れることができる柔軟性が大切

不動産業界は独自のシステムを導入していることも多く、働いてから初めてそのシステムに触れることがほとんどでしょう。
WordやExcelなど基本的なパソコンスキルと言われているソフトが使えても、不動産の専用システムが使えないと意味がないという場合も考えられます。

そのような事態にならないためにも、新しいことに挑戦する意欲や柔軟性は大切です。
ですが、不動産業界で初めて働く人は誰もが就職してから不動産ソフトの使い方を覚えていくので、心配しすぎる必要はありません。

初めのうちは操作方法をメモし、分からないことは先輩に聞くなどして覚えていきましょう。

ビデオチャットツールが使えるスキルがあると良い

新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに、さまざまな業界でオンラインが活用されるようになりました。
物件の案内はお客様と一緒に直接現地まで出向いて内覧することが一般的でしたが、不動産業界もオンライン化が進んだ現在はビデオ通話を利用したオンライン内覧を取り入れています。

内覧だけでなく、物件の契約時に行う重要事項説明もオンラインで行う不動産会社もあるようです。
そのため、LINEやzoomなどのビデオチャットツールが使えるスキルも必要となります。

タイピングスピードは速くなくても問題ない

不動産業界で働く人の中にはタイピングが速く、ブラインドタッチで仕事をしている人もいるでしょう。
タイピングが速いに越したことはありませんが、不動産業界はパソコンスキルが特別重視される職ではありませんので、先ほど紹介した基本的な操作が問題なくできれば気にする必要はありません。

ですが例えば、「キーボードの配列が分からない」「一本指でしかタイピングができない」というレベルでは業務に支障が出る可能性があります。

不動産業界で働くためにパソコンスキルをアップさせる方法

不動産業界で働くためにパソコンスキルをアップさせる方法

不動産業界で働くために必要なパソコンスキルはそこまで高くないことが分かりましたが、操作が速くさまざまなソフトウェアを使いこなせる人とそうでない人を比べると仕事の効率は変わってくるでしょう。
スムーズに仕事をするために、パソコンスキルをアップさせる方法を紹介します。


操作スピードを上げるための工夫をする

パソコンを何気なく使っているけれど、今以上に効率良く仕事を進めたいと思っている人は操作スピードを上げる工夫をしましょう。

1.ショートカットキーを覚える

 

パソコンには決められたショートカットコマンドが登録されています。
例えば、コピーをするには「Ctrl+C」、全選択をするには「Ctrl+A」、ファイルを保存するには「Ctrl+S」など、さまざまなコマンドがあります。
特にExcelに関しては、便利なショートカットキーが数多くありますので、仕事に活かせそうなものを覚えて業務の効率化を図りましょう。

2.タイピングの練習をしてスピードを上げる

 

タイピングが速いことは、パソコンスキルの向上に直結します。
なぜなら、入力スピードが速いためメールや資料を素早く作成することができるからです。
日々パソコンに触れていれば自然とタイピングスピードはアップする可能性もありますが、練習を重ねることでスピードアップに加えてブラインドタッチもできるようになっていくでしょう。

3.ファイルやフォルダを整理してデータを探す時間を短縮させる

 

パソコンが得意で仕事の効率が良い人は、パソコン内のフォルダが整理されており、分かりやすい名前で保存されていることが多いです。
フォルダは階層に分けて作成するとデータが探しやすいというメリットがありますので、日頃から整理する癖を付けておきましょう。

4.パソコンやソフトへの苦手意識を克服する

 

そもそもパソコンに対して苦手意識を持っている人もいるでしょう。
機械全般が苦手、パソコン操作を覚えるための専門用語が分からないなど、苦手に思う理由は人それぞれ違いますが、パソコンの操作は頭で覚えるよりも実際に触って慣れていくことが一番の近道です。
パソコンが得意な人というのは、パソコンに触り慣れていて調べるのが得意な人でもあります。
まずは何が原因でパソコンが苦手だと感じているのかを把握し、分からないことはひとつずつ解決していきましょう。

パソコンスキルを身につけることの重要性

パソコンスキルを身につけることの重要性

インターネットは生活に必要不可欠なものに変わり、それは仕事場においても同じです。

今後はこれまで以上にパソコンやインターネットを活用した働き方にシフトしていくことが予測されますので、最低限のパソコンスキルはより必要になるでしょう。
また、パソコンスキルを身につけていることで、仕事の幅が広がります。

仕事の幅が増えると、必然的にできることも増えるためキャリアアップにつながる可能性が高まります。

しかし注意点として、パソコンスキルも重要ですが、職種によってはお客様対応が多いためコミュニケーション能力や提案力なども求められます。
職場で求められるスキルをバランス良く身につけ、専門性を高めていくことが大切でしょう。

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