【図解あり】平日休みの仕事のメリットとデメリットとは?

平日休みの仕事に就くと、混雑するスポットも空いていたり、平日営業の施設を利用しやすかったりなど、さまざまなメリットがあります。一方で家族や友人と休みが合わない、休日のイベントに参加しにくいなどのデメリットがありますが、工夫すれば解消可能です。

不動産業や飲食業などのサービス業は土日祝日が混雑する傾向があるため、平日に休みを取るケースがほとんどです。平日休みには複数のメリットがある一方、注意しなければならない点もあります。

例えば平日なら人気スポットが混雑しにくい、お得な特典を利用しやすい、役所や銀行が空いているなどのメリットがあります。一方で土日祝日休みの人とスケジュールを合わせにくいなど、日常生活で不便を感じることもあるかもしれません。

平日休みの仕事に就くことを検討している方は、このようなメリット・デメリットの両方をよく理解したうえで、就職・転職を考えることをおすすめします。

また平日休みの仕事といっても、実際のシフトにはいくつかのパターンがあります。休日の組み方は勤務先によって異なるので、自分のニーズに合ったシフトを取り入れているところを選ぶことも大切です。

今回は、平日休みの仕事のメリットやデメリットのほか、休日タイプごとの特徴などをわかりやすくご紹介します。

平日休みの仕事のメリット

平日休みの仕事のメリット

平日休みの仕事に就く主なメリットを6つご紹介します。

1.混雑しにくい

商業施設やレジャー施設は土日祝日に混雑しやすい傾向があります。混雑していると人疲れしやすくなったり、レジャー施設では順番待ちなどが発生して、時間を効率よく使えなくなります。
特に昨今は新型コロナウイルスの影響もあり、なるべく人混みは避けたい方も多いでしょう。平日の場合は普段混雑しやすい商業施設やレジャー施設も比較的空いているので、ストレスなく買い物やレジャーを楽しむことができます。

2.予約を取りやすい

美容院や映画館、テーマパークなどの施設は完全予約制のところが多いですが、土日祝日は平日より予約する方が多くなかなか希望の日時に予約を入れることができません。
平日休みなら、人気の施設でも自分の都合に合わせて予約を取りやすいところが利点です。

3.役所や病院を利用しやすい

市区町村の役所や一般的な病院は、土日祝日を休日に設定しているところがほとんどです。そのため、同じように土日祝日が休みの人は、早退したりわざわざ休みを取ったりして、営業時間に勤務時間を合わせる必要があります。
平日であれば役所も病院も通常どおりに営業しているため、早退や欠勤をせずに済みます。

4.平日割引・特典を利用できる

土日祝日は混雑する商業施設やレジャー施設も、平日は集客に苦労しがちです。
そこで各施設は平日限定で割引サービスや特典を用意しているところがあります。平日休みなら、これらの割引や特典を利用してさらにお得にサービスを利用することができます。

5.お得に旅行できる

飛行機などの公共交通機関や宿泊施設の多くは、休日に割増料金を適用しています。
割増率は公共交通機関や施設によって異なりますが、10%以上の割増が適用されるケースも多く、同じ条件なのにかなりのコストがかさんでしまいます。
一方で閑散期である平日は、割増料金が適用されることはほとんどありません。むしろ、前述のように割引や特典が適用されるケースが多いため、土日祝日の旅行に比べるとコストを節約できます。

6.講座・レッスンを受けやすい

資格取得やスキルアップのために、各種講座やレッスンを受けたいと考えている社会人の方は少なくありません。
近年は社会人向けに、夜間に講座やレッスンを開講しているところも増えていますが、そのぶん人気が集中しやすく、思うように受講できないケースも多いようです。
逆に平日の日中なら講座やレッスンを受ける人の数が少ないので、自分の都合に合わせて受講できます。特に集団講座・レッスンの場合、受講する人数が少ないほど講師の目が行き届きやすく、気軽に質問できるのも大きなメリットです。

平日休みの仕事のデメリット

平日休みの仕事に就くことには、多くのメリットがある一方、いくつか注意しなければならない点もあります。

1.土日祝日休みの人と予定を合わせにくい

多くの人は平日に仕事をし、土日祝日に休みを取っています。平日休みに家族や友人と遊びに行きたいと思っても、予定が合わない可能性があります。

2.土日祝日のイベントやセールを利用できない

商業施設やレジャー施設では、同業他社との競争に打ち勝つために、土日祝日限定のイベントやセールを実施しているところも少なくありません。
また、結婚式やクリスマスパーティなどのイベントも土日祝日に開催されることが多いため、どうしても参加したい場合は有休を利用する必要があります。

3.連休を取りにくい

日本ではハッピーマンデー制度があり、国民の祝日の一部が特定の週の月曜日に移動されました。ハッピーマンデー制度が適用された祝日がある場合、土日と合わせると3連休になるため、少し遠出の旅行もしやすくなります。
一方で平日休みの仕事は、月~金までに2日間の休みを取ることになりますが、月と水、火と木など、休日同士が離れているケースが多いでしょう。要望を出せば、平日2日間にわたって休日を取ることも可能ですが、同じ職場で働くほかの人とのシフトの兼ね合いもあり、実際にはなかなか連休を取りづらいのが現状のようです。

平日休みのパターン3つを紹介

平日休みのパターン3つを紹介

一言に平日休みといってもそのパターンは複数存在します。人によって、休日の取り方へのニーズは異なるので、就職活動をする際は応募先の休みのパターンを事前にチェックしておくことをおすすめします。

ここでは平日休みの主なパターンを3つご紹介します。

1.平日のみ休みのパターン

1つ目は休日が完全に月~金の平日のみのパターンです。土日祝日は必ず出勤になるため、休日限定のイベントやセールなどを利用しにくいのはネックですが、そのぶん人気の商業施設やレジャー施設をストレスなく利用できるというメリットがあります。
週2日の休みのうち、1日は定休日、もう1日を任意で決めてよいというルールなら、定休日に合わせることで連休を取得することも可能です。
人混みを気にせず行動したいという方や、ひとりで過ごすのが好きな方、家族や親しい友人が同じように平日休みの方は、このパターンの休日が適しているといえるでしょう。

2.平日・土日祝日の混合パターン

2つ目は1週間のうち、平日に1日、土日(祝日)のいずれか1日にそれぞれ休みを取る混合パターンです。
平日休みのメリットと、土日休みのメリットの両方を享受できるところが大きな魅力で、平日は一人でゆったり過ごして、土日のいずれかは家族や友人と会うといった過ごし方もできます。
ただしこのパターンでは水曜日と土曜日、木曜日と日曜日など、平日休みと土日休みが離れているケースがほとんどです。
要望を出せば金~土曜日、日~月曜日などの組み合わせで連休を取ることも可能ですが、同じような日程で休日を取ろうとする人が多い場合、要望が通らないこともあるでしょう。

3.シフト制

シフト制の場合は休日が固定されておらず、前述した1のパターンになることもあれば、2のパターンになることもあります。先のスケジュールを組みにくいといったデメリットがある一方、比較的休日の融通が利きやすいため、希望どおりの休みを取りたい方に適しています。

平日休みの仕事のデメリットの解消方法

平日休みの仕事にはいくつかのデメリットがありますが、以下のような工夫を取り入れれば解消することが可能です。

1.仕事が終わった後の時間を活用する

土日祝休みの家族や友人とスケジュールと合わせたいのなら、双方の仕事が終わった後の時間を活用しましょう。平日休みの自分が、家族や友人の仕事が終わる時間帯に合わせて出かけてもよいですし、自分の仕事が終わってから、家族や友人と待ち合わせてもよいでしょう。

お互いの負担にならないようにするポイントは、交互にスケジュールを合わせることです。今回は自分が合わせたから、次回は相手が自分に合わせるというように、うまくバランスを取っていけば、不公平感を感じずに良好な人間関係を築いていけるでしょう。

2.どうしても参加したいイベントは有給休暇を使う

友人の結婚式など、どうしても参加したいイベントがある場合は、有給休暇を使うという方法もあります。有給休暇は、雇い入れの日から6カ月継続して雇われており、かつ全労働日の8割以上を出勤している労働者が取得できる休暇制度です。使用者は上記の要件を満たす労働者に対し、原則として10日間の有給休暇を与えることが義務づけられています。

2019年3月までは、有給休暇の取得日数について、使用者に義務はありませんでしたが、2019年4月からは、有給休暇が10日以上付与される労働者に対し、年5日の有給休暇を取得させることが義務となりました。

年に最低5日間の有給休暇を活用すれば、結婚式などのイベントにも問題なく参加できます。

3.社員同士でコミュニケーションを取る

連休を取りたい場合は、社員同士でコミュニケーションを取りスケジュールを調整するのが最も手っ取り早い方法です。

連休を取りたいという社員は多いはずなので、日頃からお互いに話し合っておけば、持ちつ持たれつで好きなときに連休を取りやすくなります。

平日休みの仕事が向いている人

仕事が向いている人の主な特徴を4つご紹介します。

1.ひとりで過ごすのが好きな人

休日はひとりでゆっくり過ごしたいという方は、家族や友人と休日が合わなくてもあまりストレスを感じません。
家でのんびり読書やゲームを楽しんだり、自分のペースでショッピングしたりするのが好きな方は、平日休みの仕事が向いているでしょう。

2.混雑が苦手な人

混雑が苦手で人酔いしやすいという方は、商業施設やレジャー施設が空いている平日に休むのがおすすめです。
人気スポットは混雑しやすいためこれまで敬遠していたという方も、平日ならストレスなく楽しめることでしょう。

3.リーズナブルに旅行したい人

平日は土日祝日に比べると、公共交通機関や宿泊施設の利用料金が安くなるケースが多いため、よりお得に旅行することができます。
旅行が趣味で1回あたりのコストを安く抑えたいのであれば、平日休みの仕事に就いて費用を節約するのもひとつの方法です。

4.資格取得などの勉強に集中したい人

仕事に必要な資格の取得や、スキルアップを目的とした勉強は平日休みの仕事のほうが有利です。講座やレッスンの予約が取りやすくなるうえ、図書館やカフェといった学習スペースも平日は比較的空いている傾向があるため、学習の環境を整えやすいからです。
ただし、資格試験は土日に行われることが多いため、当日はスケジュールの調整を行いましょう。

平日休みのおすすめの過ごし方

平日休みのおすすめの過ごし方を5つご紹介します。平日休みであるメリットを存分に活かして一日を有効に過ごしていきましょう。

1.人気のスポットに足を運ぶ

1つ目は土日祝日では混雑してなかなか足を運びにくかったり、予約が取りにくかったりする人気スポットへ行くことです。
人気スポットにありがちなケースとして、待ち時間が発生して観光やレジャーを楽しむ時間がほとんど取れなかったということがあります。空いている平日なら、見たいものや体験したいものを思う存分堪能できるでしょう。

2.美容院やエステなどに行く

2つ目は美容院やエステなどの事前に予約が必要なお店に行くことです。
人気の店ほど予約が埋まりやすく、何日も待たされてしまうことも少なくありません。平日の午前中または午後の早い時間帯なら、美容院やエステの予約も入れやすいので、気分転換したいときやリラックスしたいときに利用するとよいでしょう。
美容院やエステが混雑している状況であると、施術に集中できなかったり周囲の視線が気になったりしてしまうこともあるかもしれません。平日であれば、利用客が少ない傾向があるため、第三者の存在を気にせず過ごせるでしょう。

3.レッスンやセミナーに参加する

3つ目としては資格取得のためのレッスンや、社会人スキルを学ぶためのセミナーなどに参加することです。平日であれば参加者が少ないことが予想されるため、講師への質問がしやすいといった利点もあるでしょう。
もちろん社会人に必要な学びだけでなく、趣味や好きなことなど、興味・関心のある分野の行事やイベントに参加することもおすすめです。

4.役所や銀行で必要な手続きを済ませる

4つ目は役所や銀行での手続きを済ませることです。住所や戸籍の変更、国民健康保険への加入、出産・育児に関する手当、犬猫などのペットを飼うときなど役所で行える手続きは複数あります。役所は平日日中にしか開いていないので、必要な手続きがある場合は平日休みを利用して、率先して役所に足を運びましょう。
平日の午後早い時間帯に窓口が閉まってしまう銀行に行きやすいのも平日休みならではのメリットです。ATMでは不可能な手続きがある場合は、平日日中に銀行へ行きましょう。

5.ジムで運動する

コロナ禍の影響で運動不足が気になるという方は、ジムで運動するのもおすすめです。
土日祝日は人が多く、目当てのマシンを使えなかったり、密な空間で運動することに抵抗を感じたりすることもありますが、空いている平日なら安心してトレーニングができるでしょう。
インストラクターやトレーナーが常駐しているジムであれば、平日の空いている時間帯を利用して、マシンの詳しい使い方を聞いたり、アドバイスを受けたりしやすいといったメリットもあります。

平日休みの仕事にはメリットがたくさんある

平日休みの仕事には休みの日の外出先で混雑に巻き込まれにくい、店や施設の予約を取りやすい、役所や病院を利用しやすいなど、さまざまなメリットがあります。
家族や友人とスケジュールを合わせにくい、連休を取りづらいといったデメリットもありますが、これらは工夫次第で解消することが可能です。
特に休日はゆっくり過ごしたい方、混雑が苦手な方、リーズナブルに旅行を楽しみたい方は平日休みの仕事に向いているので、自分のライフスタイルやニーズに合わせて検討してみましょう。

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