更新日:2024年9月7日
不動産業界では週半ばの水曜日を定休日としている会社が多くあります。平日休みには何かと便利な面がありますが、ライフスタイルやライフステージが変わることで都合の悪いことも増えていきます。
土日休みの仕事へ転職すべきか悩んではいませんか。もしかしたら、すでに退職して求職中という人もいるかもしれません。
転職するにしても、まったく経験のない業種に飛び込むのは勇気がいるものです。この記事では、不動産の知識・経験を活かせる土日休みの仕事を厳選して紹介します。ぜひ最後までお読みください。
どうして不動産会社は水曜日休みが多いの?
飲食店や理美容は月曜日あるいは火曜日、花屋やクリニックでは木曜日など、業種によって平日の決まった曜日を休みにしています。
賃貸や売買の業務を行う不動産店舗等ではほとんどが水曜日です。週休2日やシフト制の勤務形態だとしても、休めるのは火・水または水・木などの平日であることが多いのではないでしょうか。
では、なぜ不動産業界では水曜日を休みにしているのでしょう。主な理由として、「接客業であること」と「縁起担ぎ」の2点があげられます。
土日は来店客が多いから
土日祝日が休みのはずの行政職員でも、図書館や博物館などの公共施設では土日祝日は出勤日です。また、飲食や販売など、人を相手にする業種では土日祝日はまず休めません。
不動産の場合も、土日祝日に仕事が休みの人が物件探しなどをするため、来店客が集中します。物件探しの相談にのったり物件案内をしたりと、1週間でもっとも忙しいのが暦の上での休日です。
仲介依頼があった物件や売買が成約した物件については、月曜日から火曜日にかけて手続きや処理作業を行い、それらの業務が落ち着くのが水曜日というわけです。
契約が「水」に流れないように
結婚式や葬儀の日程を決めるとき、大安や友引などの「六曜」を気にする人は多いのではないでしょうか。不動産は金額の大きな取引なので、契約や引渡しを「縁起の良い大安に行いたい」と希望する人も少なくありません。
同様に、商売をする側も昔から縁起を大切にしてきました。不動産会社の店内に飾られた熊手や招き猫などの、いわゆる商売繁盛グッズを見かけたことがありませんか。
不動産業では成約時に発生する「仲介手数料」が会社の売上になります。成功報酬であるため、どれだけ努力しても成約に至らない限りは仲介手数料を請求することができません。“水“という漢字が「契約が流れる」ことを連想させることから、不動産業界では水曜日を休みにするようになったといわれています。
平日休みのメリット
平日休みの不動産業界で長く働いていると、周りが休んだり遊んだりしている土日祝日に出勤することに、時に虚しさを感じるかもしれません。
しかしながら、平日休みは思いのほか便利でメリットがたくさんあります。ここでは平日休みのメリットを考えてみましょう。
平日なら行楽地の混雑もなく料金も割安
平日はどこへ行っても空いています。ショッピングではお目当ての商品をゆっくり吟味できますし、平日限定のお得なランチも楽しめるでしょう。
観光地や行楽地、そこへ向かう電車や高速道路もそれほど混雑はありません。旅行ではお得な料金で宿泊できる平日プランを選べます。
月曜休館が多い美術館や図書館などの公共施設は、火~金の平日に行くのがおすすめです。人が少ない静かな環境で、思う存分ゆっくりと過ごせることでしょう。
役所や銀行・病院など気兼ねなく行ける
役所や銀行での手続き、授業参観などの子どもの学校行事など、平日にしかできない用事は結構あります。土日祝日休みの仕事の場合、そのたびに有休や遅刻・早退の申請をしなくてはなりません。周囲に気兼ねして、なかなか申請できない人は多いのではないでしょうか。
フレックス制や時間休を利用するにしても、銀行やクリニックは時間帯によっては混みあうことがあります。そんなときは時間どおりに用事を済ませることができるか、焦ってしまうことでしょう。
平日休みなら、気兼ねしながら有休申請することもありませんし、待ち時間が長くなったとしてもそれほど焦ることもありません。平日にしかできない用事を、余裕をもって済ませられるのは、平日休みのメリットのひとつです。
土日休みのメリット
メリットの多い平日休みですが、ライフスタイルやライフステージによっては不便を感じることもあるようです。では、土日や祝日が休みの場合にはどのようなメリットがあるでしょうか。独身のケースと子育て中のケース、それぞれの土日祝日休みのメリットを考えてみましょう。
家族や友達と休日が合いやすい
家族や友達が全員、同じ不動産業界で働いているなら、休日も一緒なので特に問題はありません。しかし、家族や友達が土日休みの場合には休日が合わず、遊ぶ予定が立てにくいのではないでしょうか。
グループでの旅行やお出掛けに誘われても参加できないことが多く、寂しさや疎外感を味わうこともあるかもしれません。会う機会が少なくなるにつれて、関係が疎遠になってしまう可能性もあります。
家族や友達と同じく土日休みの仕事に就けば、予定が立てやすく、一緒に過ごす機会も多くなるでしょう。休日に各所で開催されるイベントにも参加できます。楽しい思い出を共有することで、彼や友達との仲もますます深まることでしょう。
子供と一緒に過ごせる
土日祝日に休めない仕事をしていると、子どもと一緒に過ごせないことが悩みの種になります。学校は土日祝日が休みなので、子どもとすれ違いになってしまいます。
また、保育園は日曜日と祝日は休みのところも多く、夫が日曜日・祝日は休みだとしても、もし休日出勤などで出掛ける場合には子どもを見ていてくれる人を探さなくてはなりません。
平日休みから土日休みの仕事に転職すれば、こうしたお悩みは一気に解消されます。子どもと過ごす時間が格段に増えますし、夫が土日休みなら、家族でのお出掛けや旅行の予定も立てやすくなります。
不動産業界で土日休みの仕事は?
転職するのであれば、せっかく培った不動産関連のスキルを活かしたいものです。
不動産の知識や経験が活かせる仕事で、土日祝日が休みのものもあることをご存じでしょうか。ここでは、三井不動産グループの人材紹介会社「サンライフ・クリエイション株式会社」で扱う仕事の一例を紹介します。
不動産業界経験・宅建の知識を活かせる事務
不動産会社で事務職等の経験のある方は、不動産用語を理解している点や宅建知識を活かせる事務スタッフがおすすめです。特に、住宅や建設など不動産に関連する会社では、不動産経験が活かせます。
契約書をはじめとした重要書類の取り扱いや、電話・来客対応にも慣れていることでしょう。即戦力として重宝されるに違いありません。
経験活かせる住宅ローン事務
住宅ローンに関する事務経験がある人には、金融会社での事務をおすすめします。
融資にまつわる業務には専門的な知識が必要です。とりわけ住宅ローンは扱う金額が大きいため、豊富な知識と経験が求められます。
一般的には40歳を過ぎると転職は難しいとされていますが、知識と経験が重視される住宅ローン事務では、40代50代も即戦力として期待されています。
不動産業界でも土日休みの仕事はある
不動産業界では、主に水曜日が休みとなるのが一般的です。平日休みはメリットもあればデメリットもあります。
土日休みの仕事への転職を希望するなら、「サンライフ・クリエイション株式会社」に相談してみてはいかがでしょうか。建設や金融関連など、不動産業界での知識・経験が活かせる土日祝日休みの仕事が多数見つかります。
派遣社員からスタートして頑張り次第では社員への登用が期待できる仕事も多いので、一度チェックしてみてください。
よくある質問(Q&A)
Q:前職の不動産会社では、休日出勤があって平日も休めなかったけど・・・?
たしかに、お客様のご案内や契約などの予定が入ってしまうと休日返上することになってしまうこともあるかもしれません。ただ、派遣就業の場合には、派遣スタッフ就業条件明示書兼雇入通知書によって定められた休日に出勤を依頼されることはほとんどありません。培った経験やスキルを活かしつつ、プライベートもしっかり充実できるのが派遣就業の魅力でもあります。