更新日:2024年9月7日
未経験でも大丈夫!不動産業界の事務職の仕事内容
(画像:pixta)
不動産会社の事務職を目指している方、特に不動産業界で働いたことがない方にとって、具体的にどのような仕事をするのか、経験をどれだけ求められるのかは気になるポイントでしょう。
不動産会社の事務職と一口にいっても、業務内容は会社の規模やタイプによって異なります。そのため、どのような仕事をするかを一概にいうことはできません。同じように不動産会社といっても、大きなビルに入っているような大手の不動産会社もあれば、地域に根差した街の不動産会社もあります。また、賃貸アパートや賃貸マンションの仲介を主に行っている会社もあれば、ファミリータイプや、投資用物件の売買をメインに営業している会社もあります。
この記事では、不動産会社の事務職の仕事内容について、賃貸をメインにしている会社と売買をメインにしている会社に分けて説明していきます。どういった不動産会社を目指したらよいのか、参考にしてみてください。
不動産会社の事務職は未経験でもできる?
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不動産業界の仕事は専門性が高いイメージがありますが、これまで不動産業界で仕事をした経験がない人でも事務職に就くことはできるのでしょうか。
結論からいうと、未経験でも就くことはできます。もちろん、仕事の経験や知識が多いに越したことはありません。しかし、大切なのは仕事に対する姿勢やコミュニケーション能力です。
まず、どのような業務に対しても責任感を持って取り組む姿勢は重要です。また、仕事のミスが少ない人は、事務職では重宝されます。さらに、一緒に働く営業さんとの関わり方もポイントです。営業さんから毎回細かな指示を受けなくても、自ら意図をくみ取り行動できるようなコミュニケーション力の高さ、お茶出しなどを進んで行うような周囲への気遣いがあることは、評価ポイントのひとつとなります。
これらの姿勢や能力は、他業界の仕事でも養えます。そのため、不動産業界の就業経験がなくても、一般事務の経験があれば仕事に生かすことは可能です。
不動産会社の事務職として働くメリット
同じ不動産の仕事でも、事務職は精神的な負担が少ない職種です。営業で課されるようなノルマやインセンティブ制度などがないのでストレスを感じずに働けます。
また、そもそも営業活動のサポートをするのが役割であるため、事務職の人自身が営業で歩き回ることは通常はありません。さらに、長時間立ちっぱなしとなるような仕事も少ないので、営業に比べて肉体的な負担がない点もメリットです。
加えて、他業界の一般事務と比べると、不動産の事務は専門性が高いという特徴があります。そのため、一度仕事を覚えてしまえば、その専門性を生かして業界内で長く働くこともできるのです。
ここまで説明してきたように、不動産事務の仕事は、未経験からチャレンジしたいと考えている方にも、長期的に働きたい方にもメリットがあります。
働くうちに専門用語が覚えられる
不動産会社で働いたら難しい専門用語を覚えなければならないのではと、仕事探しの段階から身構えてしまう方もいるでしょう。確かに、不動産会社ではさまざまな専門用語を使用します。しかし、専門用語は仕事をするなかで学べますし、覚えた用語はその会社内だけで使われるものではありません。不動産業界の共通語のように使用されているため、将来会社が変わっても同じ業界内であればまた使えます。
不動産業の仕事は、いわば登山で高原に行くようなものです。山を登るとき、最初は道が少し険しくなることもあるでしょう。しかし、そこを過ぎてしまえば平坦な道が多くなり、歩きやすい道が広がります。
最初は覚えるのが大変に感じることもあるかもしれませんが、どのような仕事でも就業当初は多かれ少なかれ学ぶべきことはあるものです。不動産の事務職の仕事をしながら専門用語を一度覚えてしまえば、その後業界内で別の会社で働くことになってもスムーズに仕事を始めやすくなります。さらに、将来自分がマイホームを購入するときなどプライベートでも知識を活かせることがあるのです。
知識の整理がしやすい
仕事をしながら不動産の知識も自然と身につけられれば効率的です。しかし、日々ただ仕事をこなしているだけでは、知識を確実に習得することは難しかったりします。きちんと知識を身につけたいなら、新しく得た情報や知識を整理する時間をきちんと持たなければなりません。
その点、不動産業の仕事は知識の整理をしやすい環境にあります。店舗の仕事ならだいたい1カ月程度、開発業を主とするデベロッパーなら3カ月から半年程度で業務が一巡するからです。一回のサイクルが一定期間で終わり、その期間内でひととおりの業務の流れを知ることができるので、仕事で得た情報やノウハウを整理しやすくなります。また、その後は同じような業務を繰り返し行うことになるため、復習する機会を持つこともでき、業務内容や業界知識を定着させやすくなっているのです。
不動産会社の事務職の仕事内容とは?
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次は、具体的な仕事内容についてみていきましょう。前述したとおり、不動産会社と一言でいってもいろいろなタイプの会社があり、仕事内容もさまざまです。ここでは、売買メインの会社と賃貸メインの会社の仕事内容について、タイプごとに詳しく解説します。
売買メインの場合
お茶出しなどの来客対応や電話などの受付対応をする点は、不動産会社の事務職も通常の一般事務と変わりはありません。
一方、特化した仕事としては、顧客情報の入力や物件の情報管理があります。物件情報の管理とは、自社のホームページや不動産情報サイトなどに掲載している物件情報に、最新の情報にあわせて入力作業を行う仕事です。ウェブシステムに新規物件の情報や、追加情報を登録したり、必要に応じて修正や削除を行ったりします。さらに、折り込みやポスティングで配布するチラシ、その他の書類や資料の作成を行い、営業のサポートをするのも大事な仕事です。
これらの業務は、賃貸メインの会社の事務職の仕事内容と似ています。ただし、売買を行う会社の業務は事務職では対応が難しい、より専門的な内容も少なくありません。そのため、営業と事務の仕事が明確に分かれていることが通常です。
賃貸メインの場合
学生や社会人の一人暮らし向け物件などを扱う賃貸メインの会社でも、売買を行う会社と同じく、お茶出しなどの受付対応、物件情報の管理、ポスティングや折り込み用チラシの作成などは通常事務職が行います。さらに、賃貸は売買メインの会社と比べて物件の相談件数が多く、来客の予約管理や顧客情報の入力作業も欠かせません。
また、賃貸の場合、簡単な物件の案内を事務職が行うこともあります。また、フォーマットを利用して作成するケースが多いものの、契約書類の作成から封入れ、発送までを事務職が行うケースも少なくありません。その他、鍵の管理や受け渡しを行うこともあります。
電話対応も事務職の業務ですが、他の不動産会社から物件に対する問い合わせの電話を受けることが多いのも賃貸の仕事の特徴です。一般的に、賃貸の会社は引っ越しが増える卒業・入学シーズンが繁忙期となります。
人材ニーズも豊富
不動産は人の生活の拠点にもなる、社会にとって欠かせない存在です。また、都市部では再開発が続き、不動産の需要は高い傾向にあります。加えて、不動産会社で働く人は大手の会社で経験を積んだ後、独立して新たに会社を立ち上げる人も少なくありません。そのため、会社数が多く人材ニーズは豊富です。
未経験でも応募できる会社は多く、他の業界からチャレンジしたい人にとっても就業に期待が持てる業界です。さらに、一度不動産の専門知識を身につけられれば、専門性の高さを強みとして、業界内で長期的に働くこともできるでしょう。
不動産会社の事務職として働こう
この記事では、不動産会社の事務職における仕事内容や人材のニーズについてみてきました。不動産会社の事務職は未経験でもチャレンジでき、一度仕事を覚えてしまえば専門的な知識を生かして長期的に働くこともできます。
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